掲載日:2011年1月22日
話し手に予定されていた三上さんが急用で来られなくなり代役です。三上さんの話が聞きたいと思ってお集まりになった方はいらっしゃいますか。三上さんの追っかけの方がお出でになると聞いていて、どうやって謝ろうかと考えていましたが、まだお見えになっていないようなのでちょっと安心して、始めさせていただきます。久保田と申します。よろしくお願いいたします。
本日のお題は、「子の心、親知らず〜若者って何なの?〜」ですが、皆さんこの題に何を期待していらっしゃいましたか。
お話を伺っていると、ご期待に添えるかどうか不安ではありますが……。
若者に対しては、二通りの接し方があると思います。一つは「今の若者は。」と目くじらを立て、「何やってんだ」と叱っていく方、もう一つは、若者のことをわかりすぎて何でも聞いてしまおう(受け入れてしまおう)という方。今日は、どっちが正しいかとか、どうすればいいかというより、「若者とこういう接点の持ち方・取り方もあるのかぁ〜」と思っていただけるようなお話をさせていただきます。
これが三上さんと私の自己紹介ですが、2人とも国語科の教師にもかかわらず、いろんなことに手を出しています。共通している部分も多くあります。
(三上自己紹介) 私立高校教師 国語科・司書・司書教諭 別所沼立原道造ヒアシンスハウス管理 さいたま市消防広報分団員・指導員 さいたま緑のトラスト協会 保存ボランティア・講師 彩の国環境大学修了生の会 (生産資源・化学物質) 日本赤十字埼玉県支部奉仕団(南分団員)ほか |
(久保田自己紹介) 私立高校教師 国語科・リテラシー担当⇒ リテラシーはコミュニケーション! 司書教諭 社会教育主事(任用資格)=地域コーディネーター 生協組合員 さいたま緑のトラスト協会会員 埼玉県彩の国環境大学修了生 池坊むさし支部 整理収納アドバイザー2級講座 ほか |
「何でこんなことやってるの?」と言われるような活動をしています。国語を教えるためにはいろんな分野のことを知らないとダメだなと感じたから始めました。今の子供はビジュアルですから、生の体験やそんなことしてきたの、ということには飛びつきますが、紙の上のものにはなかなか飛びつかないのです。実際こういうことやってきた、こんな話を聞いてきた、こういうことできるんだよ、ということだと興味を持ってくれることがあるのです。
私は、国語のほかにリテラシーも担当しています。「リテラシー」にはどんなイメージをお持ちでしょうか。「情報リテラシー」というとコンピューターがうまく使えるとか、「メディアリテラシー」というとテレビや新聞を読み解こう、真実はなんなのかとかを考えるということが一般的です。私どもは、「リテラシーとはコミュニケーションをとる手段だ」というような考え方で、高校生には大学入試突破のための小論文対策が一つの目標ということになっています。幅広くいうと、世の中の情報を受け止めて、自分の考えとして消化して、発信していくということです。
「収納アドバイザー」は、取得したての資格です。「断捨離」という言葉が流行っていますが、「整理と整頓はどう違うの?」というところから始まります。整理は整えるだけでなく使わないものは捨てるということで、整理をしっかりすれば収納などはほんの少しのことだよ、というような内容をアドバイスできる資格です。
このようなことは若者との接点づくりの一つとして、三上さんや私が取り組んでいることです。
今日は接点づくりということで以下の3つをやってみたいと思います。
1.はわかんないですよね。しゃべっている生徒もわかっているのかどうか、省略が多くて伝わっているのだろうか、と思っちゃいますよね。メールなどで行き違いがあってけんかになることもあるようです。
遅刻した生徒が「すくば」、「じてんしゃ」、「ねぼう」というだけで、「それが何で遅刻の理由になるの」、ということが結構あります。
忘れ物をしたときも、「先生、○○がない」と。無いのはわかったけれど、だから貸してほしいなのか、どうするのかまで話ができなかったりします。「それでどうなの」「××どうしたいの」といちいち聞かないと会話にならなかったりします。
でもこちらが「スクールバスが遅れたのね、自転車がパンクしたのね」と生徒の言いたいことを先読みするより、聞き返した方が生徒のためにはなるのだろうなと思っています。
(家ではやってます。「牛乳」といっても、「牛乳がどうしたの」と聞き返します。)
2.は背景や状況がわかればなんとかなるかな、と思います。夫婦間でも「あれとって」とかいいますよね。
3.のJKはKYと同じような略語です。
これらは覚えてどうということではなくて、雰囲気で話をしていることが沢山あるのかな、と感じていただければ。わかりすぎてはいけないということだと思っています。
次は働く意識についてのアンケートです。ご自分と若者の結果を比べてみます。
【TRY!】あなたは、働くことで何を得たいと思いますか?
次の中から3つ、理由とともに挙げてみましょう。
ベネッセが全国的に調べた結果です。
6、11あたりは社会人だと多くなります。8も社会人は高くなります。
高校生はたくさんの人に喜んでもらいたい、世の中の役に立ちたい、が高いです。日本の子供たちは他の国に比べ、自分が認められているとはあまり思っていない、というようなアンケート結果が前に出たようですが、そういうところの反映でしょうか。注目してもらいたいので、喜んでもらいたいとか役に立ちたいとかが上位にくるとも言えそうです。
ですからほめることは大事です。生徒は求めていると思います。落ち着いて勉強できなくてすぐ遊びたくなる生徒もいますが、話を聞くとすごく沢山話します。結構いろんなことを考えています。ゆっくり一人一人聞けばもっと伸びるだろうにと思います。実際はしかし一人だけにかまけていられなくて、「おとなしくしてなさい」と押さえ込んだりになりがちです。
役に立ちたいと思っているけれど、ルールを守らないことで注意されて注目してもらいたい、というようなところがあるのでしょうか。
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今の若者は「自分のため」だけのように思われていますが、そうでもありません。お金はほしいけれど、単純に生活のためではなく、それを世に役立つように使いたいと思っていて、大人とはちょっと発想が違うところもあります。
「注目して!」というのをすごく感じる結果になっています。多くの子はじっくりゆっくり話してみるといろんなことを考えています。耳を傾けていければと思います。
ここまでをとりあえずまとめると、折り紙の効用
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まず大きな方の紙で好きな色を選んで、手でどれだけ長く一本に切れるか、というのをやってみます。高校生も自習の時間にやったり。いつも折り紙を持っている子もいます。
鶴が折れたら大体何でも折れるようになれます。鶴は折り紙の基本が全部はいっています。
外国に行って折り紙で鶴を折ったらそこからコミュニケーションが生まれました。 外国の学校で新聞で兜の折り方を教えたら、次の日もかぶってきてくれた。スクールバスにみんな同じ格好で乗っていた。言葉は全然しゃべれなかったが、感動は伝わるものだと思った。
次にサンタクロースに行きたいと思います。
顔を描き終わったらもみの木に貼り付けます。
それからツリーに飾りつけをしましょう。柊の葉、鐘、キャンドル、ブーツ、キャンディースティック、雪の結晶、なども作って貼ります。
こんな風に一緒に遊ぶと、いろんな顔ができたりします。(自己の内面を知ることができます。)一つのツリーを作ることで仲間意識が生まれませんか?
大事なことをまとめると:
お問い合わせ: NPO「大人の学校」 住 所: さいたま市南区別所5-1-11 TEL/FAX: 048-866-9466 Eメール: otonano-gakkou@cure.ocn.ne.jp |
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