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掲載日:2012年5月18日

お題

草笛のメロディーにのせてストレス解消

那倉幸弘さん 開催日 : 22012年4月21日
会 場 : コーヒー屋シュッツ
話し手 : 那倉幸弘さん(「お器楽雑奏隊」会員)

目次

葉
那倉です。
越谷市の千間台に住んでおります。越谷北高校の辺りです。

1.草笛をはじめた理由・きっかけ

草笛と言いますと、みなさん子供の時タンポポの茎やハルジョンのような中が空洞になっているものとか、葉っぱを丸めて音を出して遊んでいたのではないでしょうか。なかなか音階を出すのは難しかったと思います。

私も「ビオラ」というある団体の機関誌に、たまたま「草笛をやってみませんか」という同好会の記事が載ったのに気づきました。「葉っぱ一枚で曲が吹けるなんてすごいなあ」と思って申し込んだんです。

すると葉っぱの形をしたビニールが送られてきて、それで練習をしました。ですからきっかけとしてはちょっとした好奇心ではじめたということです。

当時学校に勤めていましたが、草笛で校歌なんかを吹いて子供たちに聞かせ、また一緒に吹いたりできればいいな、と考えたのです。

講座の模様

それで練習を始めたんですが、音が出るまでに非常に時間が掛かりました。音を出すのが難しいので、出るまでにイヤになる方も沢山おられるようです。

私はそれでもとにかく頑張って音が出た時はうれしかったです。これでやっと次の段階に行ける、と思いました。

草笛の同好会では月に一度、東京の大久保で定例会をやっていました。鎌倉から参加する人もいましたし、当時70代の女性もおられました。みんなで練習をして、曲を吹いていました。最後には一人一人がみんなの前で演奏します。

こういう積み重ねでだんだん吹けるようになりました。音が出るまでに毎日練習して2週間、人によって違いますが、かかりました。

音が出るようになったら、それを高い方や低い方に広げて音階が吹けるようにしていきます。

高い音、低い音を出すのは難しいです。中くらいの高さの音を練習して、それから高い音を出す練習をします。高い音が出るような唇の形を何回も、いろいろ試して覚え込んでいきます。

音階で低いドから高いドが出るようになれば簡単な曲が吹けます。簡単な童謡とか、「さくらさくら」、「ぶんぶんぶん」なんかですね。すぐにテンポ通りには吹けないので、ゆっくりしたテンポで練習します。

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2.仲間との交流

講座の模様

仲間にはご年輩の方が多かったですが、秋になると地域のイベントに呼ばれたりされていました。また合宿も行われました。春と秋に行われます。泊まって練習をして、発表をします。各地から職種も様々な方が見えられますので、お話をしたり情報交換をします。

イベントは学校関係、施設、町ぐるみや商店会のイベントなどですが、そういうところに仲間と一緒に参加します。

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3.草笛は健康によい

講座の模様

息をはいたり吸ったりしますので健康にもいいと思っています。腹式呼吸なんですね。こういう「草笛の音楽療法」なんていう本も書かれています。

この本を書かれた方は99歳ですが、以前は胃潰瘍だったということです。食欲不振でストレスがたまっていたのです。すると胃液の分泌が増えて胃酸過多になり、胃の粘膜に悪影響を及ぼします。潰瘍ができるんですね。

その人が草笛を吹いてストレスを解消されたのです。すると胃液の分泌も少なくなり、胃の負担も減ってきたのです。 草笛を吹くと私もスカッとします。

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4.実際に吹いてみよう

講座の模様

――音階が出るまでにどのくらいかかりますか
1ヶ月くらいでしょうか。練習量や人にも寄りますが。

――私は途中で挫折して、聞き役に徹しています。
子供は結構早いです。ビニールを切って練習させます。

――どんなビニールですか
お菓子の包装とかです。観葉植物のドラセナの葉っぱ、樫の葉っぱなど。

――現地調達でやるんですか
それもありますが好みの葉っぱを持っていきます。 呼吸が外に漏れないように、ぐっと引き締めてまっすぐ出るようにします。 息の量、強さによって音の高さをコントロールします。

外に柔らかい赤芽の新芽がありました。葉っぱを持たせるには水につけておきます。そうしないとすぐヘタってしまいます。 少し外側に折り曲げて口に当てます。葉っぱによってぜんぜん音が違います。(いくつか音を出してみる)。

葉っぱが柔らかすぎると、折り曲げたところが元に戻らなくなります。ですから初心者はビニールではじめた方が音が出やすいです。椿の堅いのや、桃の柔らかいのが良いという人もいて、相性のよい葉っぱは人によって違います。

ドラセナは筋がピーッと入っているのでやりにくいです(かん高い音が出る)。

講座の模様

これはスパティーフィラムという観葉植物の葉っぱです。水につけておくと半年持ちます。水はたまに換えます。家で育てています。日陰で風通しの良いところにおいています。側面が平らな方が吹きやすいです(音階が吹かれる)。

あまり一生懸命やるとクラクラしてきます。(高い音を強く吹いてみる。「春が来た」が吹かれる)。

――子供がさくらの花でピューと鳴らしていましたが、音程を出せることが違いますね。
(ふるさとの小諸懐古園でおじさんが吹いてました)。花びらは最初の音は出ますが、2回目は出ませんね。紙も同じです。

それでは一曲吹いてみたいと思います。曲目は「ふるさと」です。 (「ふるさと」が吹かれた。拍手)。

講座の模様

このプログラムは金沢で開催された全国草笛コンサートのものです。金沢城の庭でテントを数張り設置し発表しあいました。日本はもちろん台湾からも数名きていました。 草笛の発祥地は東南アジア(ベトナム?)といわれています。

初心者は最初ビニールでやった方が簡単です。

――ビニールの造花のようなものはどうですか。
小さな穴があいていて、息が通過するので吹けません。

――寿司弁当に入っている緑のものは
筋が入っているので扱い難いです。

名刺にビニールをあてがって、少し折り曲げてやると出しやすくなります。 (このあといろんなもので試し吹きが行われる)
(終わり)


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