掲載日:掲載日:2019年7月3日
さいたま寺子屋サロンの記録
お 題 | : | 坂道は健康増進に効果がある?~ 所沢市の事例から ~ | |
話し手 | : | 平塚 今朝人さん(所沢市在住) | |
開催日 | : | 2019年6月29日(土) | |
会 場 | : | 新所沢コミュニティセンター |
今回の話し手は、1年間かけて千葉まで通い、千葉大学医学部付属病院「地域療養設計管理者養成プログラム」講座で学んできた平塚今朝人さんです。
プログラム修了研究のテーマである「坂道と健康の関係」について、調査データをもとに報告していただきました。参加者のみなさんも興味と関心をもって参加され、熱心に耳を傾けていらっしゃいました。
平塚さんが住む所沢市は11の行政区に分かれており、それぞれの地区ごとの市公表データから集めて分析・考察を行った結果、坂道が多い地区の介護認定率が低いことなどがわかりました。
その理由としては、公共施設や病院、買い物、駅に出るなど生活する上で自然に坂道を上り下りする配置・地形であることが影響しているのではないかと報告されました。もちろん、その他にもさまざまな要素があり、一概には言えないとしながらも、坂道の多い町では長寿の方が多いことや、高齢者施設でもあえて坂や階段などを作ったりしていることもあり、日常生活に坂道の効用を取り入れる必要があるのではないかということでした。
さらに、特定健診の受診率と医療費の関係、平均寿命と健康寿命、METs(代謝相当量)の値、所沢市の施策などにも広がり、さまざまな質問や意見交換が出されました。がん治療中の方の体験話や日常の体験、日頃感じていることなどや、最近は車で移動しあまり歩いていないのでこれからは少し歩くようにしたい、無理しない程度に小さな坂道を意識して歩いてみたい、などの声がありました。
平塚さんのお話を聴いて、健康のため坂道を前向きにとらえることができたように感じました。
スタッフ
報告書作成:よっしー
HTML制作:山野井美代
報告書作成:よっしー
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