掲載日 : 2013年9月8日
午前9時50分、参加者全員(9名)が仙台駅に集結しました。
仙石線で矢本まで向かいますが、仙石線ホームで不審な煙があるとかでJRの安全性確認に小一時間足止めをくらいました。
松島海岸駅で電車を降り代行バスに乗り換え、海伝いに矢本に向かいます。草がボーボーあるだけの地は、もしかしたら住宅のあった跡?山の斜面を整地しているのは住宅の建設のため?バスのなかで参加者でお話ししながら、想像をふくらませて車窓を眺めます。
11時半を回ってようやく矢本駅に到着。予定していたレストラン『パラダイス』さんでお昼にありつきました。お昼時で店内大混雑のなか、コーヒーやアイスクリームの差し入れもいただきながらゆっくりさせてもらいました。それから三台のタクシーに分乗して、高橋徳治商店の新工場へ。大きな白い工場の上部に、高橋徳治商店と書かれた文字が見えた時は、一同ようやくここまでたどりついた、という安堵と嬉しさの気持ちが交錯しました。
さっそく工場内部を案内していただき、震災後に初めて製造を開始した『お豆腐揚げ』の製造工程などを見せてもらい、その後映像とともに震災からこれまでの高橋社長のお話を伺いました。あの3.11はなんだったのか、混乱のなか社長は3月20日からケータイに日記をつづり始めたそうです。何があったのか記録をしたい、という一念で。そしてわたしたちに、『3.11は皆さんの原点です』と語りました。
高橋社長の重い言葉を抱きながら、次に近所のグリーンタウン(仮設住宅)のなかのひまわり集会所に向かいました。明るい雰囲気で気軽に立ち寄れるような集会所です。スタッフの方々が数名出迎えて下さり、有名な建築家のデザインの子どもの家をみせてもらったり、たくさんの手作り販売品を見せてもらい買い物したり、お茶をいただいたりしました。短い時間でしたが、仮設住宅を初めて間近に見る参加者もいて、やはり足を運んでみることの大切さを実感できたのではないでしょうか。
帰りの時間が迫っていて、仙台行のバス停まで社長さんと息子さんに送っていただきました。ぎりぎりに間に合ったものの、バスがやってきたのはそれから約1時間後でした。
被災地の一部分を見たり聞いたりしただけの今回のツアーでしたが、「自分で考え自分で行動する」という大人の学校の理念を再確認するとともに、これから私たち(私)はどうしていくのかという大きな課題をつきつけられた1日でした。
報告 : いーはとーぶ
( 本講座チラシ PDF 133KB)