掲載日 : 2013年12月24日
講 座 名 | : | コミュニケーション・ケア 講座 第1回〜第3回 | |
講師 | : | 的野 瑞枝 さん | |
開催日 | : | 第1回(11月16日)、第2回(11月30日)、第3回(12月14日) |
コミュニケーションケア講座の1回目、まずは参加者の自己紹介と日頃コミュニケーションに対して感じていることを出し合いました。
続いて講師の的野さんから、コミュニケーション能力は学ぶことによって年齢に関係なく身につくこと、それによって必ず日常に変化があることなどお話がありました。
次に、コミュニケーションケアにおいては、話す人も聴く人もお互いに人として尊重し合う対等の関係であり、相手を理解するにはまず自分を知ることが大切であることを学びました。
そのあと、自己分析のための「エゴグラム」を使って自分を客観的にみつめる作業を行いました。相手とのよりよいコミュニケーションのためには、まず自己を知ることが大切です。「私」らしい日常の行動パターンや言い方の特徴を知ることによって、相手の言葉や行動に対する理解も深まり、豊かなコミュニケーションへとつながります。
次回は、いよいよ思い出語りの具体的な方法と実践について学びます。認知症 で話せないと思われていた方が思い出語りによってたくさんの言葉を発した驚きや、お母さんのこれまでの人生を詳しく知ることができた喜びなど、さまざまな体験の報告や提案などを交えて学びを深めます。
【 第 2回 】それぞれが1回目の講座のあとの体験を話すことから始まりました。
話好きな義父の話に耳を傾けようと会話の時間を持ったが、家族の団らんと重なり、少しうるさがられたという体験に対して、講師からは、相手の話を聴くには、人、場所、時間を確保し、保障することが重要で、しかも、こちらがコントロールすることが必要だというお話がありました。
それぞれの体験によりそった講師のアドバイスと励ましがあり、講座を重ねるごとに少しずつ成長していくことができると感じます。
思い出語りの活動の具体的な手法、道具などについても学び、なつかしい写真や、「思い出語りのアルバム」「思い出語り絵日記」の活用について話が弾みました。
3回目は、より具体的な事例を共有し、学びを深めます。
【 第 3回 】これまで学んだことや実践してきたことについて、参加者の報告から始まりました。
講座に参加して自分の考え方が少し変化してきたことや、相手とのコミュニケーションをより深く意識するようになったこと、家族のアルバムを使ったコミュニケーションの実践や思い出語りのアルバム作成などの報告がありました。
講師からは、随時アドバイスや励ましがあり、実践してきたことの意味や変化について共有しました。
続いて、日常の経験や思い出語りの活動事例を出し合い、コミュニケーションについて考えてみました。講師からは、思い出語りの活動は、まずやってみること、やってみないと何が起こるかわからない、起こった変化は、本人だけでなく、周りも変える力があることなど、さまざまな事例を交えたお話がありました。
思い出のなつかしい写真は、相手の語りたい言葉を引き出す効果的な道具であること、「思い出語りアルバム」は、豊かなコミュニケーションに役立つことなどを学びました。あちこちで「思い出語りアルバム」が作られるといいですね。
( 報告 : ふ〜やん )
所沢市高齢者大学で「聴くこと―話すこと」講座の講師を 20 年務める 。卒業生と共に NPO 法人「所沢市思い出語りの会」を設立。社会教育主事。
( 本講座チラシ PDF 112KB)