掲載日 : 2015年8月8日
講 座 名 | : | 心が豊かになる半農半X(エックス)という生き方 塩見直紀さん講演会 | |
講師 | : | 塩見 直紀 さん | |
開催日 | : | 2015年6月27日 (土) |
半農半X(エックス)という言葉を聞いたことがありますか? 21世紀の生き方・暮らし方として、京都府綾部市へUターンした塩見直紀さんが提唱しているコンセプトです。
図書館で塩見さんの著書を手に取るとボロボロだし(たくさんのひとに読まれている!)今では国内のみならず、韓国や台湾や中国など、アジアの他の国へも著書が翻訳されていると知り、このような生き方が多くのひとに共感されているのはどうしてなのだろう、と興味をもって塩見さんのお話を聴きました。
お話の中で印象的だったのはいくつもあるのですが、まずはUターンされて地元の綾部のことをじっくり観察していいところや特徴をみつけたこと、内村鑑三やレスター・ブラウン、坂本竜馬など、哲学者や活動家などのさまざまな言葉を糧としていることや、普段のインスピレーションを大切にしている様子などが、伝わってきました。
『自分とまちのエックスをデザインする』というミニワークでは、参加者同士で自身のエックスを考えあう時間を持ちました。普段漠然と時間に流されて暮らしているなかで、ふとたちどまる時間を与えてもらったようで、自分でも気が付かなかった自分を新たに発見できた人もいたのではないでしょうか。
こうして、自分の住んでいる場所で、たんに与えてもらうだけだけではなく、自分の得意分野を生かしたり自分からも発信したりしながら「与えていく」ことができれば、どんなにすてきなまちができるだろう、と気持ちが前向きになるのを感じました。まずは1歩1歩の積み重ねです。
(報告:スタッフ いーはとーぶ)
1965年京都府綾部市生まれ。33歳を機に脱サラし綾部へUターン。2000年、半農半X研究所を設立、21世紀の生き方・暮らし方として「半農半X」というコンセプトを提唱。『半農半Xという生き方【決定版】』(ちくま文庫)ほか、著書多数。
( 本講座チラシ PDF 307KB)