掲載日 : 2015年12月5日
講 座 名 | : | 大人の平日クラブ 武蔵野の面影を偲ぶ 三富新田と平地林を歩く | |
案内人 | : | 神田 順子 さん(三芳町在住) 岡野 さん(三芳町立歴史民俗資料館 学芸員) | |
開催日 | : | 2015年11月24日 (火) |
前日まで雨模様が続いていましたが、当日は青空も顔を出し、散策にはちょうど良い1日となりました。案内人は、地元三芳町在住の神田順子さんにお願いしました。
駅からバスで移動し、途中の倉庫などが立ち並ぶ道路も、昔は三富新田(さんとめ しんでん)の一部(屋敷林)だったこと、少しずつ倉庫などが建ってきたこと、関越自動車道ができて地割が分断されたことなど、説明がありました。
最初に訪れた旧島田家住宅は、江戸時代(文化・文政期)に建築されたとされる茅葺屋根の民家です。三富の開拓が、さつまいもの導入で順調となり、豊かになったことを今に伝えてくれる大型の家屋です。三芳町立歴史民俗資料館の学芸員の方に説明をしていただき、農民の子弟を集めて寺子屋を開設していた時期もあると伺いました。大きな茅葺屋根の下は、囲炉裏でいぶされた天井が黒々としていて、歴史を感じました。
旧島田家住宅を見学したあとは、近くの武蔵野うどんのお店に行き、おいしい三芳野菜の天ざるうどんをいただきました。うどんや野菜天のおいしさに感動。さすが、三芳野菜!と納得しました。満腹になったところで、いも街道と名付けられた古くからのけやき並木を歩き、途中にあるいも農家さんの堆肥場、畑、屋敷林などを見学しました。まずは玄関先で、さつまいもやサトイモをお土産に購入し、背中にしょって畑道へ。家の裏の大きな堆肥場では、落ち葉堆肥が作られていました。屋敷林は、落ち葉堆肥の源です。林の落ち葉を使った循環型農業が今も残っている三富地域は、これからも守り続けたい都市の中の貴重な財産です。
最後は、関越自動車道のサービスエリアで休憩とショッピング。三芳野菜などのコーナーもあり、お買い物を楽しんだ後、帰途につきました。参加された皆さんからは、三富の歴史や成り立ちがわかってよかったという声が多くありました
( 報告:よっしー )
( 本講座チラシ PDF 192KB)