掲載日 : 2018年4月11日
講 座 名 | : | 大人の平日クラブ 見沼たんぼ お花見ツアー | |
案内人 | : | 赤松 英一 さん | |
開催日 | : | 2018年4月6日 (金) |
ちょうど桜のお花見のころに…と計画したツアーでしたが、今年は異常気象で4月6日にはすっかり葉桜となってしまいました。13名の参加者が見沼たんぼ地域を歩いてきました。
駅から路線バスに乗って行ったところは、見沼たんぼを見渡す丘にある「氷川女体神社」でした。森のように繁る木々の枝が強風にあおられワサワサと揺れる境内の中で、見沼たんぼが作られた歴史を伺いました。江戸時代・徳川吉宗の時代に江戸の人口が増えて米不足になったので、それまであった沼を埋め立て田んぼをつくったのだそうです。
そばを流れる見沼代用水路にそって(満開だったはずの)桜並木を進むと、水路の片側は農地、反対側は住宅地という風景が続きます。やがて差しかかった国道463の高架に登って、見沼たんぼを見渡してみました。「田んぼの風景がないですね?」と参加者から声が。水害対策、緑地の保全を目的に、昭和40年から「見沼3原則」という条例によってこの地域は農地に限る、宅地化は認めませんよと決められてきました。やがて減反政策などにより田んぼから植木畑へと変換していき、田んぼ面積は年々減って現在は数パーセンに。しかもその大部分がNPOなどによってコメが作られ、行政が緑地を保護している現状だそうです。
終点の東浦和駅近くまで戻るまでに何カ所もの神社やお寺を訪れましたが、ある神社では普段はカギがかかっている扉の奥の本殿を拝見することができました。「清泰寺」は平安時代初期に開山したと伝えられ、庚申塔に特徴がありました。見性院(武田信玄の息女で保科正之の養母)の墓など多くの文化財を有して荘厳なお寺でした。
参加者からは、「首都圏の近くに、こんなところがあるんですね」「今度はぜひ、桜が咲いているときに…」という感想をいただきました。
( 報告:にんたろう )
( 本講座チラシ PDF 149KB)