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掲載日 : 2018年5月2日

タイトル

講 座 名:緊急学習会
高まる戦争の可能性!改憲・戦争に反対する12の理由
講師:白井 和宏 さん
開催日:2018年4月28日(土)

講座の一コマ

季刊『社会運動』2018年4月号

季刊で『社会運動』を発行する市民セクター政策機構代表専務理事の白井和宏さんを講師に迎え、改憲についての学習会を開催しました。

「もし日本が改憲して戦争のできる国になったら日本の未来はどうなるのか」
「現実的に考えて、核攻撃はミサイルで防げるのか?」
「日本防衛の最大の弱点は何か?」
「米朝が開戦するとなぜ日本も交戦国になるのか?」

などなど、講師の白井さんの話に参加者は真剣な表情で聞き入っていました。取り上げられた9つの問題点はどれ一つとっても重大で、それらを無視して改憲へ突き進んでしまったら…と思うと恐怖を覚えずにはいられません。

9条改憲については、大きく「賛成」「反対」「新9条に賛成」の3つの選択肢を挙げて解説されましたが、「新9条に賛成」という選択肢については、私を含めまだよく知らない人が多いように思いました。国民への説明や情報提供が全く不十分で、議論が深まっているとは思えません。また、今の国民投票制度のままでは、改憲反対派(護憲派)に比べてはるかに豊富な資金を持つ改憲陣営が、制限なく自由にテレビCMを流すことができるため、圧倒的に改憲派が有利になるというお話でした。

質問では、どうしたら若い人や関心のない人達に話を聞いてもらえるかが多く寄せられました。「否定の言葉を使わない」「相手を批判しない」「相手が引かないようなやわらかい言葉を使う」「子どもに関係のある話(道徳の教科化など)から入っていく」「自分たちの知識や情報を増やしてゆく」などたくさんのヒントをもらいました。粘り強い地道な市民活動を続けていくことの大切さを、皆さんと再確認することができた学習会でした。

(報告:くまちゃん)

pin 講師プロフィール

1957 年神奈川県横浜市生まれ。現在、市民セクター政策機構 専務理事。訳書に『遺伝子組み換え食品の真実』(白水社)、『緑の政治ガイドブック』(ちくま新書)、著書に『家族に伝える牛肉問題』(光文社)などがある。

本講座チラシ PDF 234KB)