掲載日:2023年1月5日
講座の記録
講座名 | : | 食と環境カレッジ2022 【全5回】 〈 SDGsとソーシャルアクション 〉 第4回 海から見る地球 ~ 気候変動と海洋プラスチック問題 | |
講師 | : | 武本 匡弘 さん(プロダイバー・環境活動家) | |
開催日 | : | 2022年11月18日 (金) |
講師自らが海に潜って撮影した映像の数々と中でも定点観測している地点の海の変化に驚かされた。
1998年に地球規模のサンゴの白化現象が確認されているが、現在も世界各地で海の熱波(32℃)が増加、サンゴの死滅だけでなく気候難民(国土が海面上昇で削られていき家を失う人達)が増え、世界へ難民受け入れを要請している国々があること。気候問題を人権問題として捉える「気候正義 (Climate Jusutice)」、誰かを犠牲にしている無自覚な加害者にならないという視点を持つことが大事であるというお話が印象に残った。
現在の日本近海は2月の伊豆には熱帯魚が泳ぎ、積丹半島のかつての昆布の森は消え、江の島や相模湾のひどい磯焼け状態でひじきも消えてしまった。プラスティックスープの海にも触れ、マイクロファイバー汚染(家庭の洗濯による汚染)の実態を知り、各家庭からプラスティックを排出しない生活をすすめたいという話もあった。
ご自身が立ち上げられた「パパラギ」で扱っている洗濯ネット、竹歯ブラシ、シリコンラップ、バイオプラなどの商品の紹介もあり、台所から社会を変える運動の大切さや生活クラブでんきに変えることで運動の発信になることもお話されていた。生活クラブの運動も理解されているので組合員にとっては、生活クラブの運動を再確認できる機会にもなったように感じた。
報告 :こっこ
( 本講座チラシ PDF 201KB)