講座の記録

芝園団地は、JR京浜東北線の南浦和駅と蕨駅の間の線路沿いにあります。1978年にできた当初は、住人のほとんどが日本人でしたが、今は5,000人の住人の約半数が20～30代の中国人のIT技術者とその家族、あとの半数の日本人の多くは70代以上の高齢者となっています。

異なる文化や背景を持つ住人達はどのようにして共生しているのか、「芝園かけはしプロジェクト」の圓山さんに案内してもらいました。2015年に始まったプロジェクトでは、「一方的な決めつけや、上から教えてやるような態度をやめ、分断につながらないよう気を配り」ながら、住人ではない第三者として、交流イベントや多言語パンフレット作製などの活動を続けてきたとのこと。

参加した方々からは、普通に見えた団地の風景が、圓山さんの案内の後では、それまでとは違って見えるようになったとの感想がありました。団地内の国際色豊かな食料品店での買い物や、中華料理店での昼食（希望者のみ）も好評でした。