掲載日:2023年11月28日
講座の記録
講座名 | : | オンライン講座 ひとりからはじめる 地域(まち)づくり企画 その2 わたしは「ひとり新聞社」 ― 3.11 被災地の大槌でやってきたこと ― |
講 師 | : | 菊池 由貴子 さん(一般社団法人 大槌新聞社代表理事) |
開催日 | : | 2023年11月18日 (土) |
東日本大震災の被災地の大槌町で、ひとりで新聞社を立ち上げて、地域づくりの活動を続けてこられた菊池由貴子さんにお話を伺いました。
前半、震災時の大槌町について、数字を示して説明があり、被害状況があらためてよくわかりました。また、菊池さんが釜石で被災したときに、津波の青い壁を見たこと、そのときに思ったことや、とった行動などを聞いて、緊迫した状況が身近になりました。迫ってくる津波を見たとき、一瞬頭が真っ白になったこと、でも、お母さんが言っていたこと「津波は水平移動ではダメだ、垂直に逃げないといけない」という言葉を思い出し、車を置いて、坂道を走って登り、高い所にある神社に逃げたとのこと。一度聞いた言葉は思い出すものだと痛感し、子どもが身を守るための言葉は親としてできる限り話しておきたいと思いました。
後半は、震災後の復興に向けて、新聞発行以外のさまざまな具体的な事例が語られ、人とのつながりのなかで協力して進めてこられたまちづくり活動のイメージが伝わってきました。
菊池さんは、震災後9年ほど地元に密着した大槌新聞を発行し、現在はオンラインでの情報発信や被災地ガイド、講演、執筆活動に取り組んでいるそうです。大病を経て体調が万全でないなかでも、しなやかに、たくましく活動を続けてこられた菊池さん、怒りをエネルギーにこれからも活動していくということでした。
おわりにあたって、「好きを極めて現実を変えていこう!」「ほっと一息つくことも大事!」というあたたかなメッセージをいただきました。
報告 : よっしー
( 本講座チラシ ) (PDF:394kb)