講座の記録

「原爆の図」で知られる丸木位里、丸木俊夫妻の様々な作品を常設している美術館は、夫妻がアトリエとして創作活動を行っていた場所に建てられました。

夫妻は夫の位里が水墨による抽象画、妻の俊が洋画を描いていましたが、位里のふるさとだった広島に原子爆弾が投下されたと聞いて駆けつけた時に、そこで目の当たりにした惨状の記憶と被爆体験者の話をもとに、30年以上の歳月をかけて共同制作されたのが全15部からなる「原爆の図」でした。

美術館には「原爆の図」だけでなく、アウシュビッツや水俣、南京大虐殺などを描いた作品も展示されていて、そのどれもが圧倒的な迫力でした。

そこからバスで松山駅近くの箭弓稲荷神社に移動して、1300年以上の歴史を持つ社殿とそこに装飾された数々の木彫を堪能しました。