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掲載日:2023年3月18日

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講座の記録

講座名:オンライン講演会
よりよい未来は対話から
開催日:2023年2月25日(土)
案内人:安東 量子 さん(NPO法人福島ダイアログ理事長)

2011年、東京電力福島第一原子力発電所の事故が起きた後に「緊急避難区域の周辺地域に住んでいた人々が、どのように暮らしていたのか」というお話は、全く想像の域を超えていました。未曽有の事故が起きた状況の中で、避難区域ではない場所でいったいどう過ごせばいいのか…必要な情報はどこからも何も無かったと言います。

地域の人々が、放射能について心配でも話さない、という不安の日々の中から「外部被ばく」「内部被ばく」「食品」の放射能測定をしながら少しずつ自分でできる事を広げていったこと。自分の被ばく量を測った結果は単なる数値ではなくて、一人一人の決意と生活を表していること。暮らしの範囲を知る・測る・広げる事は、とりもなおさず自分で判断して暮らす、主体性と自立性を取り戻すということ。

そして国際NGOのICRP(国際放射線防護委員会)の福島支援としてのダイアログ活動に参加・引き継いで、「話し合う、語り合う」という活動が始まり、翻訳資料を集積する「ETHOS IN FUKUSHIMA(エートス・イン・フクシマ)」の活動と共に、「福島ダイアログ」の活動を続けて来られたそうです。

ダイアログとは単なる話し合いではなく、「相手の話を聞く」場です。「参加者全員が同じ持ち時間で話し、人が話している間は黙って聞く」が基本ルール。人の話を聞くことの方が大事で、それによって自分の内省と聞く事のパワーがあるということでした。

報告 : はむたま 
本講座チラシ PDF 507KB)