掲載日:2023年6月27日
講座の記録
講座名 | : | 災害時のペットを守る ~いつ起こるかわからない災害に備えて~ | |
案内人 | : | 平井 潤子 さん(NPO法人アナイス理事長) | |
開催日 | : | 2023年6月17日(土) |
地震や線状降水帯による豪雨被害などの自然災害が多発しています。人の命を守ると共にペットを家族の一員として暮らす人は災害時にペットをどう守ることができるのか。実際に災害の被害現場で活動されてきた平井潤子さんにお話を伺いました。
最近では南海トラフ三連動地震が発生する可能性が極めて高いことが指摘されています。被災地に想定されているエリアにはペットフードの工場などもあり、災害時にはライフラインが切断されることもあるので、被災予想エリアでなくても、最低一カ月分のフードを備蓄しローリングストック方式を取り入れることは必要。
同行避難でペットと共に避難所に避難することが最も良い方法ということではない。自宅でそのまま飼育できるような安全な環境を確保した上で通いで世話をすることも場合によってはありで、公的な避難所ではなく、友人宅、ブリーダーなど避難所となる場所をいくつ用意できるかも大事なことである。
飼い主が自分とペットにとって何が必要かを考え、工夫する力(飼い主力&防災力)が求められる。ペットにやさしい環境は人にもやさしい。今災害が起きたらどうするのかをシュミレーションしてみる。夜なのか昼なのか、携帯電話もつながらなかった災害時に家族が待ち合わせる場所をどこにするか、伝言をどう伝えるのかなどを考えておくことが大事。犬のお散歩仲間だったり、地域連携など共助の意識を持つことも災害時にはとても重要なことであるというお話もありました。
避難した後のことを見据えたお話であることも印象に残りました。
報告 : こっこ
( 本講座チラシ PDF 408KB)