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掲載日:2024年9月10日

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講座の記録

講座名:生活クラブカッレジ2024 【全6回】
ハイブリット講演会(オンライン & 会場)

第3回 食品の残留農薬の実態
~検査室から見える食品を取りまく農薬のこと、あれこれ~
講師:八田 純人 さん 一社)農民連食品分析センター所長
開催日:2024年8月23日 (金)

八田さんが所長を努めている農民連食品分析センターは、農民、消費者などの募金で生まれた分析施設で、国や企業による分析センターが多い中、世界でも稀な成り立ちの施設だそうです。

今、店にはたくさんの食品が並び、お金を出せばそれらの物が自由に手に入りますが、穀物自給率(製品原料分も含む)だけで見ると日本は26%で、世界177ヵ国中125位。北朝鮮(70%)よりもはるかに低い状況です。一見豊かに見える日本の食が、注入された油で季節問わず食べられる脂ののった魚、プロでも見分けが難しいと言われる形成肉、グリホサートやネオニコチノイド系農薬の検出や痕跡が確認される様々な食品(給食のパンも!)など、実際は様々な目くらましの技術で支えられ「健全な食」とは言えない物が蔓延している状況です。

今一度「豊かさ」の目に見えない裏側に目を向けて、「なぜ?」を考えられる消費者にならなければと強く思いました。現在ゲノム食品は「遺伝子組み換えではない」というとらえ方で、表示義務はありません。でも、遺伝子組み換え食品の表示義務は市民が声を上げたことで実現されました。諦めず声を上げることで、ゲノム食品の表示義務制度も作らせなくては!!

今回、オンラインでの講演ではありましたが、八田さんが実演して見せてくれた、試薬を使った「竹の割りばし」に含まれる二酸化硫黄(漂白と防カビ目的)の検出実験は衝撃的で、何気なく使っている「竹の割りばし」にそんなものが浸み込んでいたなんて、と多くを考えさせられる物でした(「竹の割りばし」は輸入品が多く、国産の「木の割りばし」からは検出されなかった)。

質疑応答の時間では時間ギリギリまで多くの質問が出て、参加の皆さんの関心が高い講演内容であったことを表していました。

報告 :雫石
本講座チラシ