掲載日:2024年9月26日
講座の記録
講座名 | : | 生活クラブカッレジ2024 【全6回】 ハイブリット講演会(生活クラブ埼玉本部 & オンライン) 第4回 食べものから学ぶ現代社会 ~私たちを動かす資本主義のカラクリ~ | |
講師 | : | 平賀 緑 さん 京都橘大学準教授 | |
開催日 | : | 2024年9月19日 (木) |
講師の平賀緑さんより、オンラインではなく双方向のやりとりは対面で行いたいとのご要望もあり、京都からお出でいただきました。
現在は京都橘大学経済学部の准教授をされているが、これまでの経歴は様々な市民運動を経験されてきた。現場を見てこられた生の声から、食べものから政治・経済を考える視点を常に持ち、資本主義的食料システムの都合によって食するモノが変えられてきている。売れるものを作る、競争しないと生き残れない、食費が安ければ賃金も安くすむという現実がある。
世界200か国のうちたった2ヶ国からの供給が滞るだけで小麦の供給がひっ迫するなど異常な事態が続いている。また、自給率が100%を超えている米国やフランスでもきちんと食べられない人がいる。食料自給率100%を達成しても食べられない人が残ることを考える必要がある。
人間らしい働き方、人間らしい生き方ができる労働環境がなければ、まともな食を実現することはできない。日本も同様で、追いつめられた人たちの食を確保するにはきちんとした政策が必要。一人ひとりが考えて行動するしかないという結論になるが、まずは個々人が考える市民、考える生活者になって自主的に動き始めることが必要だと話された。
報告 :菊一
( 本講座チラシ )