掲載日 : 2017年4月4日
講 座 名 | : | ワンちゃんの食事を考える 犬は雑食か?肉食か? | |
講師 | : | 細谷 桃子 さん | |
開催日 | : | 2017年2月16日 (木) |
昨年の講座「 わんちゃんのココロとからだのめぐりをよくする健康法 」では、「イヌのからだ」という側面からお話しが展開されました。今回は「イヌの食事」という側面からのお話しとなりました。
同じ祖先を持つと考えられるオオカミの食性から、イヌは本来何を食べていたのかをひもときながらお話しが始まります。たとえば、肉食であるオオカミの群れに魚を主食として3〜4ヶ月与え続けたら、それまでの群れの中の序列が無くなってしまった話や、講師の細谷さんが関わったわんちゃんが、食事に肉を取り入れるようにしたら、皮膚や筋肉がゴワゴワからしなやかに変わり、そのしなやかさが1ヶ月経っても維持できる様になったなど、食べる物がココロとカラダに及ぼす影響が語られました。
また、消化管の長さという観点からみると、体長と小腸の長さの比率がイヌは「雑食のヒト」と「肉食のネコ」の中間の割合であり(オオカミはネコと同じ)、本来肉食のイヌがヒトと共に生きて行くなかで、炭水化物や野菜も消化できるように変化して行ったと考えられる。イヌは「雑食能力を持つ肉食動物」なのでは?という結論になりました。
しかし、先の体験談の通り本来肉食のイヌが健康に過ごすためには、肉を中心とした食事が大事で、ドッグフードも穀物が入っていない物を薦められていました。
今回は疑問に思った点はその都度質問し、その都度回答するというスタイルにしました。皆さん日頃のもやもやも含め解消されたのではと思います。
(報告:スタッフ はむたま)
獣医師。ドッグマサージ等を行いながら、わんちゃんのこころと
からだのケアをお手伝いしています。
http://dogholistic-yaya.com ← 細谷さんの活動の様子がわかります。
( 本講座チラシ PDF 176KB)