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掲載日 : 2011年 11月6日

タイトル

講 座 名:「協同組合について学ぶ連続講座」 (全3回)
第3回 協同組合運動の意義
〜「新しい公共」、自由・平等・連帯の社会へ〜
講師:富澤賢治さん ( 聖学院大学大学院 政治政策学研究科教授)
開催日:2011年10月29日 (土)


講座の一コマ

 最終回は、「協同組合運動の意義〜「新しい公共」、自由・平等・連帯の社会へ〜」をテーマとし、協同組合のリーダーの役割と使命、協同組合の社会的位置や役割についてのお話でした。

 リーダーとは、ターゲットをリードする人(leader the target)が語源で、鳥を射るときには鳥の動きを予想してねらわなければならないことから、時代を読む人という意味だそうです。そして、リーダーは、「think globally、act locally」ということと、「リーダーとして真っ先になすべきことは、よくよく考え抜いて自らの預かる機関が果たすべき使命を定めること、さらに個別具体化していくことである」というドラッガーの言葉を引用されました。

 協同組合がめざす友愛を基盤とする社会を成立させるためには、いのちを中心にした人々の暮らし(コミュニティ)を核に、コミュニティが担う自助を基本とし、地域のコミュニティを豊かにしていくことが重要です。社会は、国家(平等)、企業・市場(自由)、民間非営利セクター(友愛と連帯)という3つのセクターによる三本足に支えられることによって、安定性と発展を確保しうる、そのための実践課題としては、以下の3つだということです。

  1. 市民主体の多様な非営利組織を立ち上げ、組織内の協同を強化し、非営利・協同の領域を拡大、強化すること
  2. あらゆる組織の間の協働を強化し、地域社会活性化のためのネットワークを作り上げること
  3. 市民が公共の担い手となり、個人、組織を結びつけ、新たな共同体をつくること

 最後の個人ワークの時間には、富澤先生が用意された問い「自分の協同組合は、どのような仕事をしているか、なぜその仕事をしているのか、社会的な使命は何か、私の役割、私の使命は何か、私が大切にしていることは何か」などについて考え、発表することによって、自らをみつめ、お互いへの理解、協同組合への理解が深まりました。

pin 参考 講座の記録

第1回 世界と日本の協同組合運動報告 (9月17日開催)
第2回 「協同労働の協同組合」〜モンドラゴンの成功事例に学ぶ〜 (10月1日開催)

本講座チラシ より転載)




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